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道具

刷毛、ローラー編

容器

下げ缶

■刷毛塗りの時、塗料を入れる容器。
下げ缶は使っているうちに、塗料がシンナーでは洗浄しきれなくなってきます。その場合は火の中に入れ、塗料を焼き、掃除し、
穴が開くまで繰り返し使っていました。
一服や昼休みの時間に焚き火をして、火に当たりながら下げ缶を焼いていた時代が懐かしく思います。
現在は、焚き火やゴミ焼きが出来ません。そこで、右の写真の「缶重郎セット」ように、カートリッジを中に入れて使います。
色替え、後始末、運搬が大変楽になった。とはいうものの、ごみを減らす為、カートリッジの塗料が乾いたら剥がして再利用しています。
下げ缶にもたくさんの種類がありますが、だいたい直径160~175mm、高さ135~145mm、容量2.0~2.5ℓになっています。
又、「ポリ缶」というポリで出来ている物もありますが、こちらの方が形状、サイズがバラエティーに富んでいます。

刷毛保存箱

■用途  刷毛の保存。
刷毛の柄に穴が開いていて、そこに細い棒を通し、毛が底に付かない状態に吊り、保存する為の箱です。
刷毛の種類毎に分けられよう何通りかになっています。
使った刷毛をそのままにしておけば、毛が固まってしまいます。
固まらないようにシンナーの入った「さげ缶」に入れておくと、毛が刷毛の重さで曲がり、長時間放置しておくと癖がついてしまいます。
通常、使用後の刷毛は、シンナー(ラッカー500など)でよく洗い、保存箱に吊り、片付けます。
中にはオイル、水、塗料用シンナーが用途別に入っています。安い刷毛を使い捨てにしているところは必要ない道具です。
当店では、次に使いやすいようにきれいに洗い、保管することも職人のりっぱな仕事のひとつです。
刷毛は塗装屋のなくてはならない大事な道具です。いわばペンキ屋の命です。一般的に「刷毛は使い込むほど、使いやすく美しい仕上げが出来る。」といいます。「道具を大切にする。」これは職人の第一歩だと考えています。

癖のついた刷毛

シンナー入りのさげ缶に入れっぱなしにしておいた目地刷毛です。
癖はだんだん直ってきますが、どうしても直らないもの、毛が少なくなってしまったもの、洗浄が悪く根元が固まってしまったものなどは道具の洗浄、油汚れの洗浄など、別の用途で使われます。