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道具

吹付け編

エアコートガン

エアコートガン ACG-1 (清和産業)

トップコートなどの吹き付けに使用する道具です。
その中でもこれは、精和産業のACG-1というタイプのスプレーガンです。このガンは、ノズルチップで霧化したエアレス塗料霧をエアカーテンが包み込み、飛散を押さえ跳ね返りを大幅に減少させる事が出来ます。
普通のエアレスガンはエアーを使いません。エアレス塗装機(塗料のポンプ)からの圧力が低ければきれいな霧が出ません。高ければ跳ね返りが多くなります。
低い圧力の霧でもエアーで再霧化し、きれいな霧になるのがこのガンです。
ガンの先の方につながっているホースは塗料、グリップの方にはエアーが来ています。従ってエアーを送るコンプレッサーとセットで使用します。
用途に応じてノズルのタイプ、サイズ、フィルターを選択し、エアレスの圧力、エアー量、塗料の粘度、霧のパターンを調整して使います。
エアーを使う分、機械や調整は増えますし、低圧の分作業性はエアレスガンと比べれば劣ります。
当店で使用している写真のものは、一部ACG-2のパーツで改造してあります。

エアコートガン ACG-2MT (清和産業)

ACG-1の新しいタイプです。
改良された大きな点は、フィルター(塗料用)のタイプが違う事です。ACG-1のフィルターは手元フィルターといって、小さなフィルターが付いています。ACG-2のフィルターはエアレスガンのフィルターと共通の長いものが使われています。
この変更により、フィルターの種類が1種類ですみ、網の面積がずっと広い分、使用時間が長くなりました。 又、掃除をするとき、フィルターを取り出しづらかったのですが、これも改良されました。
ガンの先にはチップというノズルが付いていて、そこから霧状の塗料が出ます。このチップには、0.3mm位から0.9mm位の小さな穴しか開いていない為、ゴミが入ると詰まってしまいます。これを防ぐ為のフィルターですから重要な部品なのです。従って掃除の回数、時間に大きく差が出てくるという訳です。
当店のACG-1のフィルターはACG-2用の物に交換してしまいました。

エアキャップとプラスノズル (エアコートガン交換パーツ)

左がエアキャップ、右がプラスノズルです。
エアキャップにプラスノズルを取り付け、それをガンの先に取り付けて使います。
プラスノズルはエアコートガンの標準的なチップ(ノズル)です。
口径とパターン幅で選択し、口径が0.23mm~1.3mm、パターン幅が60mm~430mmの種類があり、組み合わせて40種類あります。
他のものと比べ、きれいな霧が出やすいのですが、詰まってしまった時の掃除は、ガンから取り外さなければならない為、とても時間がかかります。
「ガンフィルター」の選択を慎重にしなければなりません。

ターンクリーンボディーセットとターンクリーンチップ (エアコートガン交換パーツ)

ターンクリーンボディーセットにターンクリーンチップを取り付け、それをガンの先に取り付けて使います。
ターンクリーンチップは詰まってしまった場合にチップを180度回転させて吹き、詰まった物を出し、また元に戻して使う、チップ内の掃除が簡単に出来るチップです。ガンにはフィルターがありますが、フィルターの選択によってはチップの口径より大きいものが通過してしまう事があります。エアコートガンは低圧で使用するので、詰まりやすくなります。
口径とパターン幅で選択しますが、ガンである程度調整が出来るので種類は少なくなっています。色別になっているのもこのチップの特徴です。
「きれいな霧」という点では、プラスノズルより劣ります。
他社の回転チップクリーナー用ノズルチップ(岩田)、RAC5チップ(グラコ)、ジップチップ(ワグナー)と同様の機能のチップです。