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道具

刷毛、ローラー編

ローラー

圧送ローラー + 交換パーツ

■ ローラーブラシのひとつ。ローラーカバー内面に塗料を圧送吐出するローラーブラシ。

写真左
品名  精和 ローラーガン+圧送ローラー
型式  SGR-1+PR-20W
仕様  中毛タイプ

写真右
PR-20M(砂骨タイプ)用ローラー本体とローラーカバー(替え筒)

エアレスから送り出された塗料がホースを通じ、ガンに入り、引き金を引くとローラーカバーの内側に出て、毛ににじみ出て来るしくみになっています。
実際に使用する場合は、ホースをガンにつなぎ、ガンにローラー本体(写真右の右側)を取り付け、ローラーカバー(替え筒)を取り付けます。
これにより、ローラーバッケト(容器)までローラーを持って行き、塗料を付け、余分な塗料をしごき、塗装面まで持って来るまでの動作が引き金を引くだけですんでしまいます。
従って、連続作業が出来る為、手作業に比べ5倍以上の作業性があります。
又、このローラーカバーにも種類があります。大別すると、ウールローラー(写真左)と砂骨ローラー(写真右の左側)ですが、この場合はローラー本体も交換します。砂骨ローラーは高粘度用ですので、ローラー本体の塗料出口の形状が違います。(写真右の右側)
使い終わったら、ローラーだけでなくガン、ホース、エアレスの内部も洗浄しなければなりませんので、トータルではある程度の大きい塗装面積がないと、かえって時間が掛かってしまいます。
使用頻度が多くなってきている道具です。

エアレスについては吹付け編の「エアレス塗装機」を参照してください。

ウーローラー(ウールローラー) + ローラーハンドル

■ ローラーブラシのひとつ。転がして塗料を塗りつける道具。
ローラーハンドル(写真右)に、ローラーカバー(ローラーナップ)を取り付けて使います。このローラーカバー(当店では「ローラーの毛」と呼んでいます。)の代表的なタイプがウーローラーです。
このウーローラーには、毛丈や素材、サイズ、形状の異なる豊富なバリエーションが揃っています。

◎毛丈
◎素材
◎サイズ

◎形状
5~40mm程度。
ポリエステル、アクリルなど。
径15~38mm
幅2~12inch
回転部分が、ローラーかハンドル。
筒の断面の片方がキャップか毛。など。

数え切れない程の種類の中から、塗面や塗材により、選択しますが、職人や会社の好みにより、使われる種類は、ごく限られた数になります。写真は、撮影した日に在庫にあったものを集めてみました。
ローラー塗りは刷毛塗りと比べ、均一な塗膜厚が得られやすく、一定の大きさの塗装をする時は、作業性が良く、特に、塗膜を厚くする時に向いています。
しかし、細部など複雑な塗装面では、作業性は劣り、仕上がりも微細な山立ち(ゆず肌状)が出来、乱反射する為、艶は他の方法と比べ劣ります。
又、外壁用の単層弾性仕上げ塗材などは、わざとこのローラーの模様を付けたりします。この場合、「平塗り状模様」といいます。

平塗り状仕上げ

多機能型単層弾性仕上げ塗材(キクスイ、Beニュー)の場合 (見本帳より)

砂骨材ローラー 多孔質ローラー (通称「砂骨ローラー」)

■ ローラーブラシのひとつ。
砂骨材入り塗料や弾性タイル材など塗膜を厚く塗装する場合に使用します。
近年、「マスチック工法」といって、コンクリート、PC板を、吹きつけに頼らず、独特の塗材を一段塗りで厚付けして仕上げる工法が多くなり、マスチックローラーを含め使用頻度が高くなってきています。
このローラーは、ウーローラー程種類が多くありませんが、目の粗さで3種類程度、形状、サイズで5、6種類程度あります。
このローラーで仕上げた模様を「スチップル状仕上げ」といいますが、この模様で塗り替えた住宅が非常に多くなってきています。吹付けと比べ、周囲への塗料飛散による材料ロスと環境汚染がなく施工出来ます。

スチップル状仕上げ

多機能型単層弾性仕上げ塗材(キクスイ、Beニュー)の場合 (見本帳より)